シングルマザー・シングルファザーの方は、一度は「子連れ再婚」を考えたことがあると思います。
再婚は子育てについて様々な助けとなるだけでなく、子供の成長を共に喜べる相手を作ることができます。そういう意味で、再婚は今より幸せになるための一つの手段と言えるでしょう。
しかしあるNPO法人の調査によって以下のこともわかっています。
(NPO法人 M-STEP調べ)
つまり子連れ再婚を成功させて幸せになるのは簡単なことではないということです。
では子連れ再婚の成功例と失敗例でなにが違うのか。一言でまとめると「子連れ再婚前にしっかりと考え、準備ができているか」であると考えています。
そこで今回は難しい子連れ再婚について難しい点を細かく分け、それぞれについての準備を丁寧に説明していきます。
Contents

ステップファミリーが幸せになる難しさと意識するべきこと

子連れ再婚をした家庭のことを今は「ステップファミリー」と呼びます。ステップファミリーが幸せになる上では以下のような難しさがあります。
- 自分、再婚相手、子供の関係性をどううまく進めるか
- 戸籍や養育費のことなど、考えることが多い
- 各家庭で問題が違いすぎて、解決策が一通りではない
子連れ再婚を成功させるためにはまず理想ではなく現実を見る必要があります。今あげた難しさについて説明していきます。
子連れ再婚の難点1.自分、再婚相手、子供の関係性をどううまく進めるか
自分と再婚相手が好き同士でも子供と再婚相手の相性が悪かったりすればうまくいきませんし、逆に子供のことを意識しすぎて自分と再婚相手の関係がうまく行かなくなってしまうこともあります。
自分と子供の関係性も、子供が再婚を受け入れられずにギクシャクしてしまう可能性があります。
加えてこのような問題は再婚時に必ずしもはっきりするわけではありません。再婚をして時間が経ち、子供が成長してから出てくる場合もあります。
従って何か問題が起きるかもしれないという覚悟のもと再婚を決める必要があり、問題が起きた時にしっかり夫婦で対処ができるように、再婚前に準備をしっかりする必要があるのです。
子連れ再婚の難点2.戸籍や養育費など、考えることが多い
家族の関係性以外にも、再婚については考えることが多くあります。
- 子供の戸籍はどうするのか
- 子供と元夫/元妻の関係性はどうするのか
- 元夫/元妻から養育費は貰い続けるのか
- 子供にかかるお金をどうするのか
このように、簡単にあげるだけでもたくさんあります。
これらについて再婚相手と逐一話し合う必要があるため、価値観や考え方の違いから衝突をする可能性が非常に高いです。
様々な問題をしっかり2人で乗り越えられるよう協力する必要があり、従って一般的な再婚よりも強い信頼関係が必要になります。
子連れ再婚の難点3.各家庭で問題が違いすぎて、解決策が一通りではない
子連れ再婚には様々なシチュエーションがあります。
再婚相手が初婚である場合もあれば、再婚相手にも子供がいる場合もあります。子供の年齢によっても生じる問題は変わってきます。
そのため一概に「こうすればうまくいく」とは言い難く、成功させるためのノウハウも少ないのが子連れ再婚の難しい点です。
また身の回りでも子連れ再婚を経験する人は少ないでしょう。そのため生じた問題を相談できる相手がなかなかいない点も難しさの1つです。
ステップファミリーの難点を乗り越えるうえで意識するべきこととは?
今あげたもの以外にも、様々な問題が出てくるでしょう。その問題を乗り越え、子連れ再婚を幸せにするためには必ず以下のことを意識する必要があります。
- どこかで必ず問題が出てくることをしっかり覚悟する
- その覚悟が共有でき、共に乗り越えられるような信頼できる相手を探す
- 再婚を決める前にできる準備をしっかりする
子連れ再婚は「恋心」だけでは絶対にうまくいきません。その点をしっかり覚えておきましょう。
子連れ再婚が成功する人と失敗する人の違いとは?
子連れ再婚を成功させ、幸せを掴み取った人も実際にはたくさんいます。
「子供と再婚相手の相性がよかった」「再婚相手が金銭的に余裕がある人だった」などと簡単な理由があげられがちですが、本質はそこではありません。
子連れ再婚を成功させた人たちに共通することは、「再婚相手や子供のとのコミュニケーションを重ね、しっかりとした信頼関係を築いた」ということです。
それではここから、再婚を成功させるためにしておくべきことを細かく解説していきます。
【子連れ再婚前の準備】再婚相手との関係性をしっかり考える

子連れ再婚では「子供と再婚相手」の関係性に注目されがちですが、それより先に再婚相手との関係性をしっかり築く必要があります。家族に問題が生じた場合、一番力になるのが再婚相手だからです。
では子連れ再婚をする上での再婚相手について、丁寧に解説していきます。
子連れ再婚をする相手を選ぶ上での条件とは
もちろんあなたの好みや価値観の相性で再婚を選ぶのは問題ありません。それに加えて以下の条件を考えておくといいでしょう。
- 理想論ではなく、現実をみて話しができる人
- 簡単に不機嫌にならない人
- 普段のデートから子供のことを気にかけてくれる人
まず、「きっとうまくいく」「子供好きだから大丈夫」「楽しそう」のように理想論を並べる人は残念ながら子連れ再婚の相手としては向いていません。イメージと違うことが起きた時にしっかりと対応をしてくれない場合が多いからです。
次に子供は親の再婚に振り回される身ですから、ケアは何事も子供優先で行うべきです。すぐ不機嫌になったりする自立していない人を世話している余裕は子連れ婚活にはありません。
そして最後に、普段のデートで相手から率先して子供のことを気にかけてくれるか確認しましょう。あなたに子供がいることをしっかり受け止めている人は、しっかり早めの時間に解散したりするような配慮を必ず見せてくれます。
再婚を決める前に再婚相手としておくべきこと
子連れ再婚においては「プレ家族期間」のようなものを設け、うまくいきそうかどうか見極めるのが大事です。
「プレ家族期間」とはつまり、自分と再婚相手と子供、全員で一緒に過ごす時間を再婚前に設けるということです。
- 親である自分の姿をしっかり見せる
子連れ再婚をする上ではデートでの姿だけではなく、日常的な「親である姿」をしっかり相手に見せましょう。子供が理由でデートをキャンセルなどした時に少しでも不満そうな態度をとる人は残念ながら子連れ婚活の相手には向きません。
- 再婚前に子供と再婚相手にしっかりコミュニケーションをとってもらう
子供には、必ず再婚を決める前に再婚相手に会ってもらいましょう。そこで実際に再婚相手が子供とどのようなコミュニケーションをとるのか、相性があうのかは必ず確認する必要があります。
また、子供から相手の印象をしっかり聞き、その意見もしっかり尊重するようにしましょう。
- 可能であれば再婚よりも先に一緒に住むことから始めてみる
再婚がうまくいくかどうかを見極める上では、一緒に住んでみるのが一番手っ取りばやい方法であると言えます。子供の了解のもと、再婚前に同棲期間をとってみるのはいいことです。
再婚する上で必ず話し合っておくべきこと
子連れ再婚をする上ではしっかりとした話し合いの場を設けることが非常に大事です。
- 金銭面について(特に子供にかかるお金について)
- お互いの役割分担
- 子供の将来についてのイメージ感
これは話し合うべきことの一例です。これ以外でも少しでも気になることがあれば、しっかり話し合っておくべきです。
「なにをどう決めるか」ということよりも「お互いの再婚についての本音やイメージ、理想をしっかり伝え合う」という作業が非常に大事です。意見の衝突は怖いですが、しっかりと話し合いをしましょう。
【子連れ再婚前の準備】子供に再婚を受け入れてもらうためにするべきこと

どれだけ再婚相手との関係がうまくいったとしても、子供と再婚相手がしっかりコミュニケーションが取れなかった場合はその再婚はなかなかうまくいきません。
子供がまだ小さく、再婚のことが理解できない場合
この場合は再婚相手と子供の「相性」に委ねられる部分が大きく、うまくいく場合もあれば全然うまく行かない場合もあります。
ただ逆に言えば、しっかり時間をかけて子供を再婚相手に慣れさせることができればその先は割とうまくいくようです。なるべく再婚相手に育児に参加してもらい、しっかり子供とのコミュニケーションをとってもらいましょう。
子供が非常に小さい場合、どこかで血のつながりがないことを子供に打ち明けなくてはいけません。
一概に早い方がいい、遅い方がいいとは言えませんが、子供が思わぬタイミングで気づくこともあります。
そのため早い段階でどのように打ち明けるか、再婚相手と相談することが大事です。
子供が再婚のことをもう理解できる場合
この場合は、子供と再婚相手を合わせる前にどういう相手なのかを説明をしましょう。
しっかり説明しないと、子供にとって「自分の親が他の人に取られる」というイメージからくる大きな不安を与えてしまう可能性があります。
ただでさえ子供にとっては「知らない大人が家庭に入ってくる」ことに強い不安感を覚えます。そこをしっかり理解し、寄り添ってあげる必要があるでしょう。
再婚した後、子供をどうケアしていけばいいのか?
子供側も親のことを気にして、なかなか本音を言えないことはよくあります。そのため、再婚後もしばらくは子供にとって不安がないかしっかりケアしてあげる必要があります。
特にほとんどの場合、子供にとっては「家庭」が心のよりどころになります。その家庭に不安感、居心地の悪さがあると、子供の心は非常に不安定になります。
再婚相手と離れた場所で子供と話す機会を定期的にとり、子供の不安に寄り添えるようにしましょう。
親が再婚した子供を調査したアンケート結果では、
- 再婚相手に注意されたり、怒られたりすること
これを一番嫌がるという結果になったそうです。しつけに関してこの点を考慮に入れる必要があります。
再婚を決めるのに子供の意見は大事。しかし子供の言いなりになる必要ももちろんない。
子供に再婚のことを切り出せば、嫌がられることもあります。しかしだからといってその再婚をやめなければいけないということはありません。
再婚相手が信頼に値する人であり、子供の不安感に寄り添ってあげることができれば必ず3人の幸せを築くことができるはずです。
子供との関係性について、再婚相手と一緒にしっかり考えてみることをおすすめします。
【子連れ再婚前の準備】戸籍や養育費について

子連れ再婚に関しては、手続きの上でも決めなければいけないことがあります。それは以下の2点です。
- 戸籍をどのようにするのか【養子縁組について】
- 今までもらってきた養育費をどうするのか
この2点について、簡単に解説しておきます。
【養子縁組について】戸籍をどのようにするのか
子連れ再婚後の戸籍の動かし方は3通りあります。
- 再婚相手の戸籍に入り、子供を再婚相手の養子にする
この場合、あなたと子供の苗字は再婚相手の物に変わります。
- 養子縁組をしないまま、再婚相手の戸籍に入る
この場合、子供の苗字を変更するか自由に選べます。ただ一方で再婚相手に扶養義務などは発生しません。
- 再婚相手があなたの戸籍に入る
この場合はただ婚姻届の提出のみになります。
ここに関しては子供の相続権や、離婚後の養育費などに関わってきます。もし再婚が決まった場合はしっかり行政に聞き、再婚相手と話し合ってどうするか決めましょう。
今までもらってきた養育費をどうするのか
制度としては、子供と再婚相手を養子縁組をした場合養育費は停止または減額となり、養子縁組をしなければ今まで通りもらう権利があります。
ただこの点に関しては、再婚相手側の気持ちを汲み取る必要もあります。恋愛において元彼、元カノとの関係性が気になるように元夫、元妻との関係性は再婚相手からはどうしても気になるポイントです。
子供と実親を合わせる点も含めて、再婚相手としっかり話すべきでしょう。
【子連れ再婚をした後】セメントベビーを作る前に考えたいこと

セメントベビーとは、再婚後に再婚相手とできた子供のことを指します。このセメントベビーですが、子連れ再婚を考えた時によく以下のことが言われます。
- セメントベビーは家庭崩壊の原因になる
こう言われる理由と、その解決策に関しても簡単に説明します。
セメントベビーが家庭崩壊の原因と言われる理由とは
理由としては以下のものが挙げられます。
- 連れ子と実子の間で愛情の差ができる。そのことで悩んでしまう
- 子供が自分の場所を奪われたように感じ、精神的に不安定になる
このようなことから、セメントベビーをきっかけに家族関係がうまくいかなくなってしまう場合があります。
セメントベビーのメリットと意識するべきポイント
一方でセメントベビーが家族関係をさらに深めるきっかけになることがあります。
- セメントベビーによって再婚相手との信頼関係が一層深まる
- 子供が兄/姉としての責任感を持つようになる
このようなことから、より家族関係がよくなる事例もあります。
意識するべきことは「セメントベビーはまず自分、子供、再婚相手の関係がしっかり安定してから」ということ。セメントベビーをしっかり受け入れる基盤づくりが何より大事です。
セメントベビーを作る際は、そのことを意識し、しっかり計画をもって臨みましょう。
【子連れ再婚をした後】関係がうまく行かず離婚をする場合

どれだけ事前に丁寧な準備をしたとしても、人と人の関係ですからうまくいかなくなる可能性が当然あります。
子連れ再婚の離婚で拗れやすいのは「親権」がどうなるのかという点です。
- 再婚時に養子縁組をしていた場合は、再婚相手にも親権が渡る可能性がある
- 再婚時に養子縁組をしていない場合は、親権は実親になる
簡単にいえばこのような制度になっています。
実は再婚の離婚率は初婚の1.4倍、婚姻回数が増えるたびに確率が上がるというデータがあります。ですから戸籍について決める時は、離婚の可能性も視野には入れて判断をするのが賢明でしょう。
子連れでも気にしない再婚相手を探す手段
ここからは「子連れ再婚の手段」について解説していきます。子供がいる場合、婚活に割ける時間は限られ、相手もより厳密に選んで行かなくてはいけません。
「再婚相手をどこで探せばいいの?」という悩みは、シングルマザー・シングルファザーにとってとても深刻なものです。
婚活の手段は大きく8通りある
婚活需要の高まりとコロナの影響によって、現代には婚活の方法がたくさんあります。
- ①知人や親戚からの紹介
- 結婚相談所
ー②仲人型
ー③データマッチング型 - 婚活パーティー
ー④オンラインタイプ
ー⑤オフラインタイプ - 婚活イベント
ー⑥大人数形式
ー⑦少人数形式 - ⑧婚活アプリ
このように大きく8つの分類ができます。
親権な相手との確実な出会いを希望している方には「結婚相談所」がおすすめです。
また時間に制限がある子連れ再婚では、時間をあまり選ばずに参加できる以下の2つがおすすめです。
- オンラインタイプの婚活パーティー
- 婚活アプリ
特に婚活初心者や、多くの候補が欲しい方、まずは手軽なところから婚活をしたい方には婚活アプリをおすすめしています。
再婚や子連れに特化した婚活アプリ「マリッシュ」

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このアプリ以外にも婚活アプリはいくつか種類があります。このメディアでは、真剣度が高く、安全安心なものを厳選して紹介しています。
子連れ再婚に対してのサポートが受けられる場所
ステップファミリーを支援している団体も存在します。
ステップファミリーに関してはその悩みが理解されづらい難点がありますし、虐待などの大きな問題に陥ってしまう確率も低くありません。
したがって子連れ再婚に踏み切る前に、支援団体を知っておくことも大事です。
- NPO法人 M-STEP
- 非営利団体 SAJ
- エスクル
上の二つは主に無料電話相談やカウンセリングサービス、ステップファミリー同士の交流会がメインです。
下のエクスルはシングルファザー・シングルマザー同士や理解者との婚活を支援している団体です。
気になった方は是非調べてみてください。
【子連れ再婚のまとめ】子連れ再婚でも幸せになれる!

いかがでしたでしょうか。子連れ再婚はこの記事の通り考えることが多く、労力がかかるものです。なかなか幸せになる未来を想像するのも難しいのではないのでしょうか。
しかしこの記事で一番お伝えしたいことは「子連れ再婚も、しっかり準備をすれば幸せになれる」ということです。
それに婚活に踏み切ることで様々な人との出会いや。恋愛の楽しさを改めて感じれることもあるかもしれません。
このメディアは幸せを掴むべく一歩を踏み出すその背中を押し、サポートができる記事をこれからも更新していきます!